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【採用担当が教える】60歳以上の履歴書の書き方!学歴・職歴・志望動機も

60歳以上の求職者にとって、履歴書の書き方は大きな悩みの一つです。これまでの経験をどのようにアピールすればよいのか、年齢が理由で不利にならないか、履歴書のルールが変わっていないかなど、気になる点は多いでしょう。この記事では、60歳以上の方が自信を持って履歴書を作成できるように、基本的なルールや写真の選び方、連絡先の記載方法などを詳しく解説します。実際の記載例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

60歳以上のための履歴書作成ガイド

年齢を重ねたからこそ得られる経験やスキルを活かし、企業に好印象を与える履歴書を作成することが大切です。履歴書の基本ルールから細かいポイントまで解説していきます。

はじめに

60歳以上の求職者が履歴書を作成する際には、これまでの職歴や経験を最大限活かしつつ、応募先企業にとって有益であることをアピールすることが重要です。履歴書はあなたの「自己紹介」のようなもの。企業の担当者が「ぜひ会ってみたい」と思うような内容にすることがポイントです。

また、最近では紙の履歴書だけでなく、パソコンで作成したデータ形式の履歴書を求められるケースも増えています。企業の指定がある場合は、それに従いましょう。

履歴書の基本ルール

履歴書には基本的なルールがあります。以下のポイントを押さえて作成しましょう。

1. 最新の履歴書フォーマットを使用する
市販の履歴書には様々な種類がありますが、基本的にはJIS規格の履歴書か、企業指定のフォーマットを使用するのが一般的です。

2. 読みやすい文字で記入する
手書きの場合は、黒のボールペンまたは万年筆を使用し、丁寧な字で記入します。パソコンで作成する場合は、読みやすいフォント(例:MS明朝やゴシック体)を選びましょう。

3. 記入漏れや誤字脱字を避ける
誤字脱字があると印象が悪くなります。提出前に必ず見直し、第三者にチェックしてもらうのもおすすめです。

4. 西暦・和暦を統一する
学歴・職歴を記載する際、西暦(2025年)と和暦(令和7年)が混在しないよう統一しましょう。

5. 空白を作らず、簡潔にまとめる
空欄が多い履歴書は、企業に「やる気がない」と受け取られる可能性があります。できるだけすべての項目を埋め、内容を具体的に書きましょう。

写真の選び方

履歴書に貼る写真は第一印象を左右する大切な要素です。以下のポイントに注意して選びましょう。

1. 3カ月以内に撮影した写真を使用する
古い写真を使うと、面接時に実際の印象と異なり、違和感を持たれることがあります。必ず最近撮影したものを使いましょう。

2. スーツまたはオフィスカジュアルな服装で撮影する
応募する職種によってはスーツ以外の服装でも問題ありませんが、清潔感のある服装を心がけましょう。

3. 背景は白や淡い色を選ぶ
履歴書の写真はシンプルな背景が基本です。派手な色や柄の背景は避けましょう。

4. 正面を向いて明るい表情で
真剣な表情よりも、自然な笑顔のほうが好印象を与えます。視線をしっかり正面に向け、姿勢を正して撮影しましょう。

写真のサイズ(一般的な履歴書用)

  • 縦4cm × 横3cm
  • 写真は剥がれないようにしっかり貼る
  • スマホで撮影する場合は、専用アプリを使うと便利

連絡先の記載方法

連絡先は、企業がスムーズに連絡を取れるよう正確に記載する必要があります。以下の点に注意しましょう。

1. 現在使っている電話番号を記入する
固定電話と携帯電話のどちらを記載しても構いませんが、すぐに連絡が取れる番号を優先しましょう。

2. メールアドレスはビジネス向けのものを使用
フリーメール(Gmail、Yahoo!メールなど)でも問題ありませんが、以下のようなアドレスは避けましょう。

3. 住所は都道府県から正確に記入
郵送での連絡が必要な場合もあるため、正式な住所を記載しましょう。

【記載例】

100-0001
東京都千代田区○○1-2-3 ○○マンション101号室
電話番号:090-1234-5678
メールアドレス:taro.yamamoto@example.com

履歴書は、採用担当者にとって最初に目にするあなたのプロフィールです。年齢にとらわれず、自身の経験や強みをしっかり伝えられるよう工夫しましょう。

学歴・職歴の効果的な記載方法

履歴書の学歴・職歴欄は、採用担当者が応募者の経歴を確認する重要な項目です。特に60歳以上の求職者は、長年の経験を簡潔かつ的確に伝えることが求められます。ここでは、学歴・職歴の記載ポイントについて詳しく解説します。

学歴の記載ポイント

学歴は、最終学歴が分かるように簡潔にまとめるのが基本です。以下の点に注意して記載しましょう。

1. 高校卒業以降の学歴を記載する
小・中学校の学歴は不要です。高校または専門学校・大学卒業から記載しましょう。

2. 年号は統一する(西暦 or 和暦)
履歴書全体で年号の表記を統一することが大切です。例えば、「2000年3月 ○○高等学校卒業」とした場合、他の項目も西暦で統一しましょう。

3. 学歴が古い場合はシンプルに記載する
60歳以上の方の場合、卒業から何十年も経過していることが多いため、簡潔な表記で問題ありません。

【記載例】

【西暦表記の場合】
1980年3月 ○○高等学校 卒業
1984年3月 ○○大学 経済学部 卒業
【和暦表記の場合】
昭和55年3月 ○○高等学校 卒業
昭和59年3月 ○○大学 経済学部 卒業

職歴の記載ポイント

職歴欄では、これまでの経験を簡潔に伝えながらも、応募先に関連する業務経験を強調することがポイントです。

1. 会社名・所属部署・業務内容を簡潔に記載する
職歴は「企業名」「所属部署」「主な業務内容」を記載し、長くなりすぎないようにしましょう。

2. 転職回数が多い場合は要点を絞る
転職回数が多い方は、すべての職歴を詳細に書くのではなく、応募先に関連する職歴を中心にまとめると良いでしょう。

3. 退職理由は簡潔に
「一身上の都合により退職」と記載するのが一般的です。ただし、前向きな理由(会社の合併、契約期間満了など)があれば具体的に記載しても問題ありません。

【記載例】

1984年4月 株式会社○○ 入社 営業部配属
2000年4月 同社 営業課長に昇進
2015年3月 一身上の都合により退職
2015年5月 株式会社△△ 入社 総務部配属
2024年12月 定年退職

志望動機の書き方

志望動機は、採用担当者が最も重視する項目です。60歳以上の方は「なぜこの仕事を希望するのか」「どのように貢献できるのか」を具体的に述べることが大切です。

1. これまでの経験を活かせることをアピールする
「長年の○○業界での経験を活かし、貴社に貢献したい」というように、自分の強みと企業の求める人材像を結びつけましょう。

2. 仕事への意欲を伝える
「新しい環境で学び続ける意欲がある」といった前向きな姿勢を示すと好印象です。

3. 具体的なエピソードを交える
単なる意欲だけでなく、実績や経験を具体的に書くと説得力が増します。

【記載例】
「これまで30年以上にわたり営業職として顧客対応を行ってきました。特に○○業界では、クライアントとの信頼関係を築くことを大切にし、売上向上に貢献してきました。今後はこれまでの経験を活かし、貴社での営業サポート業務に携わりたいと考えております。」

自己PRの作成方法

自己PRでは、これまでの経験やスキルをアピールし、企業にとって「この人と働きたい」と思わせる内容にすることが重要です。

1. 強みを明確にする
「協調性がある」「責任感が強い」「マネジメント経験が豊富」など、自分の強みを1〜2つに絞りましょう。

2. 具体的な実績を加える
数値を交えて実績を示すと、より説得力が増します。

【記載例】
「私は、○○業界で20年以上の経験があり、チームリーダーとして5人の部下を育成してきました。その結果、部門の売上が前年比120%を達成することができました。持ち前のリーダーシップとコミュニケーション能力を活かし、貴社でも貢献したいと考えております。」

ブランク期間の説明方法

60歳以上の求職者の中には、ブランク期間がある方も多いでしょう。採用担当者に納得してもらえる説明を用意しておくことが大切です。

1. ブランクの理由を簡潔に説明する
「家族の介護」「自己研鑽」など、正直に簡潔に述べましょう。

2. その間に学んだことを強調する
ブランク期間中に得たスキルや知識を伝えると良い印象を与えます。

【記載例】
「2018年から2022年までの間、家族の介護に専念しておりました。その間も、業界の最新情報を学び続け、現在は再び社会で貢献したいと考えております。」

履歴書作成時の注意点

最後に、履歴書作成時に気を付けるべきポイントをまとめます。

  • 誤字脱字を防ぐ:誤字があると印象が悪くなるため、必ずチェックしましょう。
  • 手書きの場合は丁寧に:雑な字は悪印象につながるため、時間をかけて丁寧に書きましょう。
  • 空欄を作らない:できる限り全ての項目を埋め、積極性を示しましょう。
  • 嘘の記載をしない:職歴や資格を偽ると、面接時に矛盾が生じます。

履歴書は、企業が最初に目を通す大切な書類です。しっかりと準備し、あなたの魅力が伝わる内容に仕上げましょう。

よくある質問(FAQ)

履歴書を作成する際、多くの方が疑問に感じるポイントについて、よくある質問とその回答をまとめました。履歴書の書き方に迷った際の参考にしてください。

Q1. 長期間のブランクがある場合、どのように記載すれば良いですか?

長期間のブランクがある場合でも、正直に伝えつつ、前向きな姿勢を示すことが大切です。ブランク期間の理由を簡潔に説明し、その間に学んだことやスキルアップの取り組みを加えると好印象を与えられます。

【記載例】
「2018年から2023年まで、家族の介護のため仕事を離れておりました。しかし、その間も業界の最新情報を収集し、現在は再び社会で貢献したいと考えております。」

「健康上の理由で一時的に仕事を離れておりましたが、現在は完治し、再び働く意欲と体力が十分にあります。」

ブランクがあっても、前向きな気持ちと復帰への意欲をしっかりと伝えることが重要です。

Q2. パソコンで作成した履歴書でも問題ありませんか?

多くの企業では、パソコンで作成した履歴書も受け付けています。特に事務職やIT関連の職種では、パソコンスキルの証明にもなるため、デジタルで作成した履歴書が好まれることもあります。

ただし、以下の点に注意しましょう。

  • 企業の指定を確認する:手書きを指定している企業もあるため、応募要項を確認する。
  • 読みやすいフォントを使用する:明朝体やゴシック体など、視認性の高いフォントを選ぶ。
  • 署名・押印が必要な場合がある:紙に印刷した後、自筆で署名や押印をする必要がある場合もある。

企業ごとに対応が異なるため、事前に確認しておくと安心です。

Q3. 志望動機が思いつかない場合、どのように書けば良いですか?

志望動機が思いつかない場合は、以下の流れで考えてみましょう。

  1. なぜその仕事に応募したのかを整理する
    • 仕事内容に興味がある
    • これまでの経験を活かせる
    • 通勤がしやすい
    • 働きやすい環境に魅力を感じた
  2. 自分の強みと仕事の共通点を見つける
    • 以前の経験で活かせるスキルはあるか?
    • 人と接することが好き、体力に自信があるなどの強みを活かせるか?
  3. 企業への貢献を意識する
    • どのように会社に役立てるのかを伝える

【記載例】
「これまでの接客業で培ったコミュニケーション力を活かし、貴社のお客様対応に貢献したいと考えております。」

「事務職の経験があり、パソコン操作にも慣れています。貴社の業務を円滑に進めるお手伝いができればと思い、応募いたしました。」

具体的な経験や強みを交えて書くことで、説得力のある志望動機になります。

まとめ:60歳以上の履歴書作成のポイント

60歳以上の履歴書作成では、以下のポイントを意識することで、採用担当者に好印象を与えることができます。

  • 学歴・職歴はシンプルにまとめ、要点を押さえる
  • 志望動機では経験や強みを具体的にアピールする
  • ブランクがある場合は、理由とその間の学びを前向きに伝える
  • パソコンで作成する場合は、企業の指定を事前に確認する
  • 誤字脱字をなくし、丁寧に仕上げる

履歴書は、あなたの第一印象を決める大切な書類です。これまでの経験を最大限に活かし、自分の強みをしっかり伝えられる内容に仕上げましょう。

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